高橋由 通算1500本安打「もう難しいと思ったことも」

[ 2011年7月11日 06:00 ]

<巨・広>5回1死、1500安打を達成した高橋由は花束を手に一礼

セ・リーグ 巨人3-0広島

(7月10日 東京D)
 記念の花束を受け取ると、東京ドームの大歓声に深々と頭を下げた。5回、巨人の高橋由がバリントンの142キロの外角直球をはじき返した。三塁線を破る左線安打は通算1500安打。今季初の同一カード3連勝でお立ち台に上がった背番号24は感慨深げに振り返った。

 「もうそろそろかなというのは頭にあったけど、あのヒットが1500本目とは知らなかった。どこに飛ぼうがヒットはヒットなのでね」

 初回に左中間フェンス直撃の二塁打を放ち、ラミレスの左前打で先制のホームを踏んだ。3回は二塁内野安打。そして5回、今季2度目の猛打賞で決めた。プロ14年目、通算1404試合目の1500安打。「天才打者」と呼ばれた男には予想以上に時間がかかった。

 「1000本まで順調に行ってそれから時間がかかってしまった。正直もう難しいかなと思ったこともあった」。通算1000安打は、プロ7年目の04年9月29日の広島戦(東京ドーム)。当時歴代8位の850試合目で到達した。しかし、次の500本には同じ7年を費やした。

 3連勝のチームは借金7ながら、12日から対戦する3位・阪神には1・5ゲーム差。「3つ勝てたことできっかけになると思う」。14年目のベテランの逆襲宣言だった。

 ▼巨人・原監督(高橋由の1500安打に)いろいろなケガとかがありながら素晴らしい数字だと思う。いいコンディションで毎試合ゲームに入ってくれれば2000本も無理な数字ではない。きっかけというかさらに勢いを増す状態で、火曜日からの9連戦を迎えられる。

 ≪通算1500安打は108人目≫高橋由(巨)が10日の広島9回戦(東京ドーム)の5回にバリントンから左翼線安打を放ち通算1500安打を達成した。プロ野球108人目。初安打は98年4月3日ヤクルト戦(神宮)で高木から。なお巨人で通算1500安打以上は8人目。

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2011年7月11日のニュース