曽我12K完封!名取“特別な夏”1勝一番乗り

[ 2011年7月10日 06:00 ]

<名取・柴田農林川崎>4安打完封し佐藤達捕手(右)とハイタッチする名取・曽我

宮城大会1回戦 名取5―0柴田農林高川崎

(7月9日 Kスタ宮城)
 名取が「特別な夏」の1勝一番乗りだ。開幕試合でエース曽我が柴田農林高川崎から12三振を奪って完封。「震災で練習不足だったので、自分が抑えて打者は打撃に集中してもらおうと思った」と喜んだ。

 東日本大震災で曽我の自宅は床上浸水して、今大会から使うはずだった新グラブは泥まみれになった。校舎も津波の被害こそなかったがグラウンドは地割れし、バックネット裏の鉄柱が傾いて練習は約3週間中断。練習再開後は放課後の練習以外にも朝練で練習不足を補い、この夏に備えてきた。

 津波で母・由美子さんを亡くした控えの小野は「この勝利をささげたい」と感慨深げ。困難を乗り越えてつかんだ1勝。名取の夏はまだ終わらない。

続きを表示

2011年7月10日のニュース