「ビッグ3」で3連敗 日米大学野球3連覇逃す

[ 2011年7月7日 06:00 ]

<米国・日本>第3戦、2回裏2死、ブライアン・ジョンソンの遊ゴロにグラブを出す東海大・菅野

第38回日米大学野球選手権 日本2―8米国、日本3―4米国

(7月5日)
 第38回日米大学野球選手権は5日(日本時間6日)、第2、3戦のダブルヘッダーが行われ、日本は連敗。3連敗となり、大会3連覇を逃した。第2試合は菅野智之投手(東海大4年)が6回1失点の力投も、2番手の野村祐輔投手(明大4年)が打ち込まれた。日本は3試合全て7回に逆転を許し、第1試合の藤岡貴裕投手(東洋大4年)と合わせて今秋ドラフトの目玉といわれる「大学ビッグ3」がいずれも黒星を喫した。米国は22度目の優勝となった。

 米独立記念日を1日遅れで祝う花火が、汗ばんだ菅野の顔を照らした。笑顔はない。2試合を残し3連敗で優勝が消滅。「切羽詰まった試合で投げさせてもらえて、こういう結果になったけど、これで成長できると思う」。悔しさを押し殺し、前向きな言葉を並べた。

 前日の雨天順延でダブルヘッダーとなった第1試合に大敗。後がない状況下で菅野は初回に先制を許した。2回以降は得点を許さなかったが、大振りせずにミートを心掛けた米国打線に粘られて無四球ながら6回までに121球。交代を受け入れるしかなかった。

 2点リードの7回から救援した野村はソロを浴びるなど3失点。「チームの勝ちを台無しにした」と責任を背負い込むと、金光興二日本代表監督も「継投の難しさを3戦を通じて感じた。期待に応えられずに申し訳ない」も敗戦の弁を述べた。

 3試合とも7回に大量失点しての逆転負け。菅野、藤岡、野村に黒星が付く「大学ビッグ3」にはほろ苦い大会となったが、菅野は「球場の雰囲気もいい。いつかここでプレーしたいと思いました」と米国への憧れも口にし、さらなる成長を誓った。

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2011年7月7日のニュース