西武最下位転落 銀仁朗とベンチの“ズレ”で痛恨二塁打

[ 2011年7月4日 06:00 ]

パ・リーグ 西武2―5日本ハム

(7月3日 西武D)
 配球は打者と投手の力関係だけで決まらない。そう再確認させたのが日本ハム1点リードで迎えた7回2死一、二塁の場面だ。西武・銀仁朗はカウント2―2から「高めでもいい」と外角直球を要求。その通りの藤田の143キロを、小兵・杉谷にポール際へ2点左翼線二塁打とされ試合が決した。

 1点勝負の中で二塁走者の単打での生還を防ぐため、外野は前進していた。「低めに投げ、ゴロのヒットはOKの場面」と光山バッテリーコーチ。しかし、銀仁朗は「足もあるし内野安打で、満塁で(次打者の)糸井さんも嫌だった。悪い球じゃなかったし、まさかあんなに(外野を)越えるとは思わなかった」と明かす。

 シフトを指示したベンチと意図のズレは明らかで、同コーチは「守備位置を考えたら高めだけは絶対にしちゃいけない選択肢。明確に指示しきれなかったベンチの責任でもあるけど」と続けた。

 同一カード3連敗で5月6日以来の単独最下位に転落。西武が7月以降に最下位となるのは96年以来15年ぶり。「あのケースは完璧に配球ミス。なってない」と表情を険しくした渡辺監督。正捕手に成長した銀仁朗に広い視野と危機回避を求めた。

 ▼西武・藤田 配球のこともあるかもしれないけど、それでも抑えなきゃいけない。

 ▼西武・中村(6回に一時は1点差に迫る21号2ラン)打ったのはツーシーム。チャンスだったのでランナーを還すことができて良かったです。

続きを表示

2011年7月4日のニュース