福島のファンに白星贈れず…原監督「選手ももがいている」

[ 2011年6月30日 06:00 ]

<巨・ヤ>9回2死二、三塁、二直に倒れる小笠原

セ・リーグ 巨人5-5ヤクルト

(6月29日 郡山)
 郡山の夜空に巨人ファンのため息が漏れた。前夜の敗戦に続き延長10回引き分け。震災後、福島で初のプロ野球開催で被災地のファンに勝利を見せることはできなかった。

 「どういう形でも引き分けでよし、としてあすにつなげようということ。全員で戦って意義あるシリーズだった」。原監督は努めて前向きだった。最大の好機は同点の9回。無死一、二塁でクリーンアップを迎えたが、長野が二ゴロ、ラミレスが空振り三振、小笠原は二直に倒れた。5回は同じ主軸の3連打で1点を奪ったが、長野は「ダメです。最後が…」。小笠原も「しょうがない(そこに)野手がいたんだから」と悔やんだ。復興支援とし前日に続き被災者1000人を招待したが、勝ちきれなかった。

 「もうちょっとうまく絡んでこないと。投打、守り全てにね。今は我慢。選手ももがいている」。原監督は自らに言い聞かせるように言った。

 ▼巨人・亀井(初回無死一塁から先制の3号2ラン)スライダーをコンパクトにしっかり振り抜けた。(福島での試合で)いろいろな思いがバットに乗ってくれました。

 ▼巨人・岡崎ヘッドコーチ(初回に3点先制し)相手に1点返される前にこちらが4点目を取っていれば展開も違った。

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2011年6月30日のニュース