ハマの新番長だ!須田 ケンカ投法で2勝目 

[ 2011年6月27日 06:00 ]

<ヤ・横>2勝目を挙げた須田はウイニングボールを手にVサイン

セ・リーグ 横浜4-1ヤクルト

(6月26日 神宮)
 バレンティン打ち取ったどー!6回4安打無失点。2勝目を手にした横浜のルーキー須田は興奮していた。「天敵ですからね。パワーで行こう、負けねえと。きょうは制球はクソみたいだったけど腕は振れました」

 4点リードの6回1死一塁。打席にはリーグ本塁打トップのバレンティンを迎えた。5月13日の対戦(横浜)では、バットを折りながら左翼席に運ばれるなど2被弾。屈辱を味わった。迎えた初球は胸元への内角直球。驚いたカリブの怪人がにらんできた。一瞬前に出た須田は「逆に火が付いた」。最後はフルカウントから146キロ直球で右飛に仕留めた。2打数無安打1四球。リベンジには十分の内容だった。強気なケンカ投法。不在の番長・三浦をほうふつさせるような投球だった。

 その三浦、大家、清水の横浜ビッグ3が2軍調整を続ける中、1メートル75、76キロの体で懸命にローテーションを守る。JFE東日本時代は、当時の蔵元修一監督が「長いイニングのあとは中10日ぐらいが必要な感じだった」と明かすほど大事に起用されていた。今はプロの水に慣れ「1年間投げるのが目標」と頼もしい。

 6日の西武戦(甲府)以来の2勝目。初回にいきなり3四球も持ち直し、3回には自ら先制の口火となる右前打も放った。尾花監督は「初回ストライク入ってなかっただろ。狙いすぎなんや」と認めるからこそ辛口。それでも須田は「合格点みたいな感じ」と手応えを口にした。沢村、牧田だけではない。秋にはハマのドラ1が、新人王獲ったどー、と叫ぶ姿を見てみたい。

 ▼横浜・山口(15セーブ目)点差があったので、楽に放らせてもらった。

 ▼横浜・村田(6回に適時二塁打)須田が頑張っていたので、早めに追加点が取れてよかった。

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2011年6月27日のニュース