オリックス開幕2戦目以来の貯金1 連日の継投策実る

[ 2011年6月26日 06:00 ]

パ・リーグ オリックス4-3ロッテ

(6月25日 QVC)
 オリックスは接戦を制して同一リーグでは今季初の連勝。交流戦で弾みを付けたチームが最大借金10から巻き返し、開幕2戦目の4月13日以来となる貯金を手にした。

 積極的な采配で勝利を呼び込んだ岡田監督は「絶対に落とせない試合やった。勝ってる試合やったしな。こういうゲームを落としたら後に引きずるからな」と価値ある1勝を振り返った。

 指揮官の勝利への執念が2戦連続となる5投手の継投に表れていた。5回まで三塁を踏ませぬ好投を披露していた先発の近藤を、6回1死から1点差に追い上げられたところでスパッと代えて、吉野を投入。その吉野が大松に左前打を浴び1死一、二塁とすると、前日も6回2死満塁をしのいだ香月を惜しげもなくつぎ込み、今江、福浦を打ち取った。7回からは中継ぎエースの平野が2回1失点と踏ん張った。

 「きのうも、きょうも香月やろ。いい仕事をしている。平野投入?あの点差(1点リード)やったしな。平野に無理させた」

 1点リードの8回には攻撃でも積極的な選手起用が実った。中前打を放ったイ・スンヨプに代えて俊足の森山を代走に起用。1死二、三塁となってから大引の二ゴロで、指揮官が「あの1点が大きかった」というダメ押しのホームを踏んだ。

 再び1点差の9回は守護神の岸田が3人でピシャリ。同じく貯金1がかかっていた19日の中日戦(ナゴヤドーム)では痛恨のサヨナラ被弾を浴びたが、これで2試合連続無失点と安定感を取り戻した。

 前日には対成瀬の連敗を10で止め「乗っていける」と話していた指揮官。オカダの予言的中で、さらにチームはさらに加速する。

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2011年6月26日のニュース