内川 ブーイングの中で猛打賞

[ 2011年6月20日 06:00 ]

<横・ソ>5回1死、内川は左越えソロを放ちガッツポーズ

プロ野球 交流戦 ソフトバンク9―2横浜

(6月19日 横浜)
 2年ぶり3度目の優勝を決めているソフトバンクは、最後の最後まで強かった。14安打9得点で大勝。交流戦導入7年目で史上最高勝率となる・818。そしてセ・リーグ全6球団から勝ち越しての完全優勝。セ・リーグを完膚なきまでに打ちのめし、交流戦だけで14の貯金をつくった。

 ド派手に飾った有終の美。その中心が内川だった。昨オフに横浜からFA移籍した内川にとって、古巣と昨季までの本拠地での最終戦。17日には横浜・若林貴世志オーナーが「内川を痛めつけて(交流戦を)終わりたい」と発言。心が痛んだ。

 初回に打席に入ると、いきなり横浜スタジアムがブーイングに包まれた。それでも、そのブーイングを黙らせるように打ちまくった。3回に中前打を放つと、5回にはフルカウントから須田の内角直球に対してうまく肘をたたんで、ソフトバンクファンが待つ左翼席へ6号ソロ。右手を突き上げ何度もガッツポーズした。6回にも左中間二塁打を放ち、今季8度目の猛打賞。

 「10年間プレーしてきた思い入れのある球場で打ててうれしい。それに、自分が横浜時代のユニホームを掲げて声援を送ってくれる子供を見てうれしかった」。これで交流戦通算92打数30安打、打率・326。4勝を挙げた和田、摂津と並び、MVPの最有力候補だ。

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