寺原8回零封6勝!古巣ファンも「おめでとう!」

[ 2011年6月15日 06:00 ]

<横・オ>古巣の横浜スタジアムでヒーローインタビューを受けるオリックスの寺原

プロ野球 交流戦 オリックス9-0横浜

(6月14日 横浜)
 4年間在籍した古巣・横浜のマウンドで、オリックスの寺原が輝きを放った。8回5安打無失点で4連勝を飾った。「寺原おめでとう!」。スタンドの横浜ファンからも祝福の声が飛んだ。オリックスを勝利へとけん引したヒーローがチーム単独トップの6勝目を挙げた。

 「先頭打者を出しても後続を抑えればいいと思って投げた。点を与えないということだけを考えていた。低めに投げられた。その結果が無失点につながったと思う」

 抜群の安定感は健在だった。唯一にして最大のピンチは2回。連打を浴びて無死一、二塁。それでも焦ることはなかった。藤田を低めに落ちるフォークで空振り三振に仕留め、続く武山はスライダーでバットへし折り二ゴロに。最後は山本を一ゴロに抑えた。

 「(相手投手は)全然意識しなかった」

 因縁のトレード対決だった。横浜の先発は昨年12月、2対2のトレード相手となった山本。両軍ファンも両投手の激突に注目していた。しかし力の差は歴然だった。4回から6回まではすべて3者凡退に片付け、3回以降は一度も連打を許さず、三塁を踏ますこともなかった。力強い投球で初の投げ合いを制した。

 大量9点のリードもあり9回は古川にマウンドを譲ったが、岡田監督は「点差もあったしな。完封と一緒」と評価した。 目下31イニング、タイムリーを許していない。今季4勝目を挙げた5月31日の横浜戦(京セラ)からチームも7連勝した。背番号20がチームの反撃をアシストしているのは明らかだ。これで横浜戦は08年から13連勝。借金もついに「1」となった。

 それでも寺原は言い切った。「目標は5割復帰じゃない」。さらなる逆襲を宣言した頼れる右腕に乗せられて岡田オリックスがさらに上昇する。

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2011年6月15日のニュース