ロッテ延長制して3連勝!巨人交流戦負け越し決定

[ 2011年6月14日 21:43 ]

4回ロッテ1死満塁、福浦が右前に同点打を放つ

交流戦 ロッテ2―1巨人

(6月14日 東京ドーム)
 プロ野球交流戦、巨人―ロッテ3回戦は14日、東京ドームで行われ、巨人はグライシンガー、ロッテは大谷が先発した。

 交流戦11位、パ・リーグ最下位に沈むロッテは中継ぎで結果を残し、先発にまわった大谷が今季初勝利を狙う。一方、巨人・グライシンガーは5月15日の広島戦以来となる今季2勝目を目指す。

 初回、グライシンガーは3者凡退と上々のスタート。その裏、巨人は先頭亀井が一塁へセーフティーバントが成功。坂本が送って1死二塁のチャンスをつくった。3番小笠原は左飛に終わったが、ラミレスが打った。「本塁打だと思った」という左翼フェンス直撃の適時二塁打で亀井が還り巨人が1点先制だ!

 2回ロッテは大松、今江ともに右飛、福浦左飛と3者凡退。その裏、巨人は先頭長野が三塁内野安打で出塁。次打者阿部の時に二盗成功し無死二塁としたが阿部は三振。藤村、グライシンガーも凡退し無得点に終わった。

 3回、ロッテは1死から8番的場がチーム初安打となる左前打で出塁。9番大谷は野手顔負けの見事な送りバントを決め2死ながら二塁に進んだ。しかし岡田は二飛に倒れ同点とはならなかった。その裏、巨人は1番からの好打順だったが、大谷が踏ん張り3者凡退。

 4回、ロッテ先頭・伊志嶺が中前打で出塁。井口は三振に倒れたが、ここからグライシンガーがボール先行になる。大松、今江と連続四球で満塁。ここで頼りになる男・福浦が右前打を放ち伊志嶺がホームイン、同点となった。福浦は「打ったのはツーシーム。みんながつないでつくってくれたチャンスだったので、何とか得点に結びつけたかった。マリンで2ついい勝ち方だったので、この流れを変えないためにも早い回に追い付くことができて良かった」とホッとした表情。さらに満塁チャンスだが、塀内は浅い右飛。三走大松は走りかけたが自重。そして的場は三塁ゴロに倒れ3者残塁。同点はなったものの、ロッテは惜しいチャンスを逃した。その裏、巨人は2死から長野がヒットを打ったが後続なく無得点。

 5回はともに3者凡退。6回、ロッテに勝ち越しチャンスが訪れた。先頭井口が左前打で出塁。大松は死球で無死一、二塁で今江が送りバント成功、二、三塁とした。打席にはその前の打席で打点を挙げている福浦。しかしここは空振り三振。続く塀内も三振で勝ち越しならなかった。

 その裏、巨人の攻撃は岡田の好守などに阻まれ3者凡退。

 7回もロッテに好機。1死から大谷に死球を与え続く守備で光った岡田が中前打で続く。しかし伊志嶺、井口が凡退しここも無得点に終わった。

 その裏、巨人も先頭・高橋由が左前打で出塁。長野は三塁ゴロで高橋由二塁アウト、走者が入れ替わり1死一塁。阿部、藤村も打ち取られ無得点。1―1のまま8回に突入した。

 8回、巨人はグライシンガーから久保にスイッチ。ロッテも内を投入。どちらも相手打線を3者凡退に退け譲らない。勝負は9回に持ち込まれた。

 9回、巨人のマウンドはアルバラデホ。ロッテは1死から的場の代打・里崎が四球を選び出塁。内の代打・神戸は三振に倒れたが、岡田が四球で一、二塁。さらに伊志嶺は投手に弾き返す内野安打で満塁となった。打席には勝負強い井口登場。しかし井口は4球目を打って平凡な右飛で、この回も勝ち越しはならなかった。

 その裏、巨人にサヨナラの期待がかかったが、2死から高橋由が四球で出塁したものの、長野右飛で延長に突入した。

 10回、ロッテは先頭大松が左翼へ二塁打を放ち大きなチャンスをつかむ(代走南竜)。今江が送りバントを決めて1死三塁。続く福浦は敬遠気味に歩かされ一、三塁だ。打者は塀内の代打・金泰均。その初球が完全に外れたボールとなり、アルバラデホは交代。山口がマウンドに上がった。金泰均は7球目を打ってセンターへ大きな飛球。文句なしの犠飛となって南竜が生還。ついに2―1勝ち越した。

 その裏、なんとかサヨナラを狙う巨人だが、期待の阿部は二飛、藤村はいい当たりだったものの遊直。矢野は右翼に大きな当たりを飛ばしたが伊志嶺にキャッチされ試合終了。ロッテが接戦を制した。

 最後の2回を投げ今季初勝利を挙げた薮田がヒーローインタビュー。「中日戦(5日)でサヨナラされていたので、注意していた。(先発の)大谷が頑張って投げていたので、後を受ける投手も受け継いでいこうと思って投げた」と後輩の好投を称えていた。

 ロッテは4月21日以来の3連勝。逆に巨人は打線が振るわず連敗、交流戦の負け越しも決まった。

 ▼ロッテ・大谷 過去2試合は6回2死から失点をしてしまったが、きょう(14日)は野手の人がよく守ってくれ、何とか切り抜けることができました。7回もピンチはつくってしまったがしのぐことができた。先制点を与えてしまったが、その後踏ん張る事が出来て最少失点で次に繋げられ、先発の仕事はできたと思う。先発として3試合目のマウンドだったが、徐々に自分らしい投球が出来てきていると思います。(7回、被安打5、失点1)

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