中田“2位じゃ…”勘違いも初の球宴見えた!

[ 2011年6月14日 06:00 ]

新千歳空港から大阪に移動する中田

 中田、初球宴見えたっ!マツダオールスターゲームのファン投票中間発表が13日、スタート。4番として奮闘を続ける日本ハム・中田翔内野手(22)が、1万4021票でパ外野手部門の2位にランクインした。

 最終結果は選手間投票とともに30日に発表され、監督推薦、「最後の1人」の特別枠を含む各リーグ31人の全陣容は7月4日に決まる。

 「2位じゃ駄目なんですか?」は仕分け担当の某議員の迷言。それに反論したわけではないが、大阪へ移動する新千歳空港で報道陣に囲まれた中田の反応は意外だった。

 「1位にならないと意味ないんですよね?」。この日発表された球宴の外野手部門で2位、得票数は全体でも4位の1万4021票を集めた。外野手は3位までに入れば選出決定。1位でなければ出場できないと勘違いしていた中田は、3位まで出場OKと聞くと「え、じゃあ1位は誰ですか?3位は?」と興味津々の表情を浮かべた。

 かねて「憧れがある」と繰り返していたオールスター。プロ4年目にして初の夢舞台がぐっと近づいた。過去3年はもちろん出場なし。09年にはフレッシュ球宴でMVPに輝いたが、これまでは球宴ファン投票のエントリーすら経験がなかった。それが大躍進。今やチームの主砲として欠かせない存在となっていることは、投票してくれたファンが何より分かっている。4番打者として、ここ4試合連続打点。12日の横浜戦(札幌ドーム)では4番初アーチとなる先制7号ソロを放つなど、存在感は日々増すばかりだ。結果を残し、チームの勝利に貢献し――。となれば、得票が伸びるのは当然だった。

 このままの活躍を続ければ、初の球宴は当確。さらなるアピールへ、絶好の舞台となるのが14日からの阪神戦だ。舞台は大阪桐蔭時代に春夏計3度出場した、思い出深い甲子園。プロ4年目で初めての凱旋出場に「懐かしい気持ちはありますね。思い出は(いい、悪いの)半々です」と話した。チームメートとなった早実・斎藤とは06年夏の2回戦での対戦で3三振。「あの悔しさは忘れたことがない」と振り返るが、さまざまな経験を糧に今やチームの看板打者に成長した。

 交流戦は残り4試合。甲子園の後は地元・広島と中田にとって縁深い地での試合が続く。「チームの勝利が一番うれしい」。チームのために打ちまくれば、その先には夢の球宴出場が待っている。

 ◆中田と球宴 過去3年間、1軍のオールスター出場はなし。得票上位にも入らなかった。2年目の09年には若手主体のフレッシュオールスター(7月23日、札幌ドーム)にイースタン選抜の4番で出場。2本の二塁打を放ち2打点を挙げ、最優秀選手賞(MVP)に輝いて賞金100万円を獲得した=写真(右)。ルーキーイヤーの08年もフレッシュオールスター(8月2日、山形)に選出されたが、左手有鉤骨(ゆうこうこつ)の骨折で出場辞退した。

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2011年6月14日のニュース