巨人 紅白2度出場人気バンドと“復興支援コラボ”!

[ 2011年6月14日 06:00 ]

 28日に郡山市開成山野球場で開催する巨人―ヤクルト戦の試合前に、5人組ロックバンド「Aqua Timez」が生ライブを行うことが13日、分かった。当日は日本テレビ系列の学園ドラマ「ごくせん 第3シリーズ」の主題歌「虹」を熱唱する予定。被災地復興支援へ。福島県出身のメンバー2人が在籍する人気バンドとのコラボで、ナインは試合で全力プレーを届ける。

 サプライズイベントは、心に響く名曲の生ライブだ。28、29日に郡山市開成山野球場で開催するヤクルトとの主催試合。巨人と「Aqua Timez」が復興支援事業でタッグを組む。

 28日の試合前ライブで歌う「虹」は、08年5月6日から着うたフルで配信開始。初日に5万、5日間で30万ダウンロードを突破した大ヒット曲だ。「苦しみを乗り越えると喜びが必ず待っている」というメッセージが込められ、現在も若い世代を中心に根強い人気を誇る。ベース・コーラス担当のOKP―STAR(おーけーぴーすたー、34)は福島県いわき市出身で、ギター・プログラミング・コーラス担当の大介(34)も同県富岡町出身。震災による津波や原発事故などによる被害が深刻な故郷で、当日は地元の高校生と一緒に熱唱する。メンバーには忘れられない凱旋ライブとなるに違いない。

 巨人にとっても特別な2連戦だ。郡山市での公式戦は88年6月7日ヤクルト戦以来23年ぶり。当時とは震災で状況が一変し、同球場は災害対策本部が4月末まで置かれ、5月1日から野球場として使用可能となった。原監督が「23年前、本塁打を打った思い出深い球場。震災の影響が残る福島で、少しでも喜んでいただけるよう全力プレーをお見せします」と誓えば、故郷の相馬市が大被害を受けた鈴木も「両親の方が元気で、もっと大変な状況にある人を助けようとしている。自分も野球を通して、勇気や希望を感じてもらえるように頑張る」としている。

 ♪大丈夫だよここにいるから 大丈夫だよ何処(どこ)にも行かない また走り出すときは君と一緒―― 「虹」の歌詞の一節にあるように、選手は全身全霊のプレーで、つらい出来事から前を向いて歩きだす人たちへ勇気と元気を届ける。

 ◆Aqua Timez(アクア タイムズ) 太志、大介、OKP―STAR、mayuko、TASSHIの5人組ロックバンド。03年結成。06年にファーストシングル「決意の朝」が20万枚を超える売り上げで同年の紅白歌合戦に初出場。「千の夜をこえて」「小さな掌」などヒット曲を重ね、08年には「虹」で2度目の紅白に出場した。独特の世界観をつづった歌詞、ボーカル・太志の包容力のある歌声が幅広い年齢層から人気を集めている。

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2011年6月14日のニュース