イチロー強制休養 連続試合出場255試合でストップ

[ 2011年6月12日 06:00 ]

<タイガース・マリナーズ>強制休養を命じられたイチローは、ベンチで試合を見守る

交流戦 マリナーズ3―2タイガース

(6月10日 デトロイト)
 打撃不振が続くマリナーズのイチロー外野手(37)が10日、「強制休養」でタイガース戦を欠場した。09年9月1日エンゼルス戦から続いていた連続試合出場は、269試合のケンプ(ドジャース)に次ぐ現役2位の255試合でストップ。それでもチームが勝利すると、穏やかな表情でナインを出迎えた。

 「出るだけのことに意味はない。必要とされることに意味があるので、僕にとって(記録への感情など)何もない」。そう話したイチローは、貯金2と奮闘するチームにあって「現段階ではなかなか(チームの)力になれていないことはつらいですけど」と続けた。

 決定は前夜だった。タ軍戦で今季2度目の3試合連続無安打に終わり、打率は・252。エリク・ウェッジ監督は心身のリフレッシュが必要と判断し、試合後に2人で話し合った。「彼がこの10年間で積み重ねてきたこととその安定感を考えれば、毎日試合に出たいと考えるのは当然の権利」と敬意を示した上で「でもイチローも人間。最後は彼とチームの最善を考えた」と話した。

 「(連続試合出場は)自分で評価しづらいところ。リプケンになれなくて残念でした」。2632試合連続出場の大リーグ記録を持つ鉄人を引き合いに出し、イチローは冗談めかして話した。先発を外れるのは1試合のみ。11年連続200安打へ厳しい状況が続く中、気持ちを切り替えて次の打席に向かう。

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2011年6月12日のニュース