金本ゲキ走!虎、お待たせ交流戦初の連勝や!

[ 2011年6月10日 06:00 ]

<ロ・神>2回2死二塁、金本は藤井彰の中前打で二塁から生還

交流戦 阪神5-2ロッテ 

(6月9日 QVC)
 阪神・金本が前回対戦となった5月26日(甲子園)で8回1失点に抑え込まれたロッテのエースから貴重な先制打を放った。

 2回2死一塁。成瀬にしつこく外角を攻められて迎えたフルカウントからの6球目、高めの直球を捉えた打球は右翼手の頭上を越えてフェンスを直撃する二塁打となった。これが現役最多通算418本目の二塁打で、長嶋茂雄に並ぶ歴代6位タイ。続く藤井彰の中前打では激走し、本塁に生還する好走塁を見せた。移籍後初適時打で貴重な追加点を生み出した藤井彰は「金本さんが打って走って、僕はそのおこぼれ。みんなにえらい喜んでもらえた」と感謝を口にした。迷うことなく手を回した山脇三塁コーチも「いいリードを取っていいスタートを切ってくれたから。最後のスライディングも捕手の動きを見てうまく滑った。足の速い遅いじゃない。そういうプレーを若い選手は見てほしい」と最敬礼だ。

 4回1死二塁では遊撃強襲の内野安打でチャンスを広げ、得点につなげた。さらに1死一、二塁では果敢に三盗を試みた。結果は失敗に終わったが、その心意気は他のナインに十分伝わった。この試合まで3試合連続無安打で、打率・197。前日から打順は、7番に下がった。苦しい時、金本は何をするか。試合の前後、試合のない日も黙々とバットを振った。そして走り込んだ。「試合に出るために当たり前のことを当たり前にやるしかない」。その中で8試合ぶりの打点で存在感を示した。

 最年長43歳の鉄人に引っ張られ、チームは交流戦期間で初めての連勝。ベテランが演出した快勝に、真弓監督は「これで乗っていければではなく、乗っていかないといけない」と言葉に力を込めた。

 ▼阪神・スタンリッジ(7回1失点で3勝目)打線が点を取ってくれたので、かなり楽に投げられた。

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2011年6月10日のニュース