内角の残像 バレンティン外角を引っかけ併殺打

[ 2011年6月9日 06:00 ]

<オ・ヤ>6回、バレンティンは遊ゴロ併殺に倒れる

交流戦 ヤクルト0-7オリックス

(6月8日 京セラD)
 残像が最大の敗因だった。連勝が3で止まったヤクルト。5月25日(神宮)に8回途中まで2安打に抑えられたオリックス・フィガロに、またやられた。分岐点は2点差の6回1死一、二塁からのバレンティンだ。

 2球目の内角高めの直球(ボール)以外は全て外角寄りで2ボール2ストライク。最後は外のチェンジアップを遊ゴロ併殺打に倒れ、絶好の反撃機を逃した。「内角への意識はなかった。あれは変化球がいいコースへ来たよ」。そう振り返ったが、右方向へも長打が打てるバレンティンなら踏み込んでいれば、引っかけることなく捉えられた球だ。内角の残像がそうさせなかった。

 フィガロの特長は速くて動く球。2週間前は内へ切れ込んでくる球に右打者が苦しんだ。内角を捨てるという対策も立てたが、刻まれた意識は簡単には消えない。小川監督は「右打者には(攻略は)厳しい。内角が効いていた」。伊勢総合コーチも「前回の残像?あるかもしれん」と言った。フィガロから放った5安打のうち右打者は畠山の1本だけ。強烈な残像が2週間前のVTRのような敗戦をもたらした。

 ▼オリックス・フィガロ 6回のバレンティンにはゴロを打たせることを考えた。足の速い打者ではないからね。

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2011年6月9日のニュース