強っ!ソフトバンク30勝一番乗り 交流戦マジック5

[ 2011年6月7日 06:00 ]

<広島・ソフトバンク>3回2死三塁、10号2ランを放った松田(左)は川崎、小久保らナインとハイタッチ

交流戦 ソフトバンク17―2広島

(6月6日 マツダスタジアム)
 ソフトバンクは6日、小久保裕紀内野手(39)が3号3ランを含む4安打を放つなど、今季両リーグ最多タイの18安打に同最多の17得点で広島に快勝。両リーグ最速で30勝に到達して交流戦優勝マジックを5とした。
【試合結果】

 スコアボードを振り返れば、得点が入らなかったのは7、8回だけ。今季両リーグを通じて、ともに最多となる18安打17得点。猛打をけん引したのは、主将の小久保だった。

 「久しぶりに完璧な当たり」。5月13日の西武戦(ヤフードーム)以来の一発を振り返ったのは2打数2安打で迎えた4回1死一、三塁。今村の直球を軽々と左翼席に運んだ。強烈なリーダーシップでチームを引っ張る小久保だが、40歳を迎える今季から験を担ぐことをやめた。「毎日が一緒のことはないんやから、同じことをやっても、それがはまるとは限らない」。泰然自若の精神で日々を送っている。

 若手も奮起した。3回2死三塁から松田が5月22日のヤクルト戦(神宮)以来となる10号2ラン。3試合連続無安打で「正直、悩んでいた。何かを変えようと思って…」と初球からバットを一握り短く持って、コンパクトに振り抜いた。普段は2ストライクと追い込まれてから短く持つが「ヒットが出ない時も追い込まれてからの内容は悪くなかったので」と話し、結果は3安打5打点の固め打ち。「(10号を)早く打ちたかったけど、時間がかかりましたね」と安どの息を吐いた。

 大技だけではない。初回1死から左中間二塁打で出塁した本多が、内川の3球目に三盗に成功。「狙ってました。(福井の)顔を見て、ホームの方を向いて投げていたから、タイミングを計ってました」としてやったりだ。そして内川は中犠飛。これが猛打の呼び水となった。

 相手の広島が交流戦16試合で計26得点なのに、1試合で17得点。チームは3連勝で開幕から44試合目で早くも両リーグ一番乗りとなる30勝に到達。シーズン98勝ペースにもあたる驚異的な強さで、交流戦の優勝マジックも5。秋山監督も「(打線が)よくつながったね。投手を助けた」と目を細めた。

 ▼ソフトバンク・内川(3試合ぶりの安打で首位打者返り咲き)切り替えた。(2戦連続無安打は)しようがない。

 ▼ソフトバンク・今宮(プロ初打席は見逃し三振)一番しょうもない結果です。

 ≪98勝ペース≫ソフトバンクが今季両リーグ最多の17点を挙げ広島に大勝。ソフトバンクが17点以上を奪ったのは昨年6月29日ロッテ戦の19点以来だ。これでチームは30勝一番乗り。今季44試合目での到達となったが、44試合以下での30勝は05年ロッテの43試合目(30勝13敗)以来。チームでは南海時代の65年に38試合目(30勝8敗)に記録して以来46年ぶり7度目になる。過去6度の最終順位を見ると優勝4度、2位2度と全て2位以上。仮にソフトバンクが現在のペースで勝ち進むと最終98勝に達する。チームシーズン最多勝利は55年南海の99勝だが、どこまで積み上げるか。

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2011年6月7日のニュース