チーム打率“最低”のヤクルトがハム止めた!

[ 2011年6月5日 06:00 ]

<ヤ・日>3回無死一、二塁 畠山の中前安打で田中(手前)は、鶴岡のタッチをかわし生還

交流戦 ヤクルト5-1日本ハム

(6月4日 神宮)
 交流戦で前日まで12球団ワーストのチーム打率・198のヤクルトが、盤石を誇ってきた日本ハム投手陣を打ち崩した。その立役者が4番・畠山だ。

 「(52イニング連続無失点は)僕らが全部つくった記録じゃないから、そこまでの意識はなかった。走者を還すことに集中していた」

 1点を追う3回。無死一、二塁で同点となる中前適時打。「進塁打でもいいという意識ではなく、自分が(走者を)還すんだ、という強い意識でいった」と振り返った一撃で、打線に火が付いた。この回、一挙3点。畠山は続く4回に4月27日の巨人戦(静岡)以来となる7号ソロ。左翼席ぎりぎりの打球に「試合前にタフマンを飲んでいなかったら、おそらくレフトに捕られていた」とほくそ笑んだ。7回には先頭で右中間フェンスを直撃し、体重98キロの巨体を揺らして三塁まで全力疾走。プロ11年目で通算5本目の三塁打をマークした。二塁打が出ればサイクル安打となる中で代走を送られたが、「気にしていない。レアなもの(三塁打)が出て良かった」と笑った。

 5月5日の中日戦(神宮)以来、今季4度目の猛打賞を記録した4番にけん引された打線は、交流戦初戦となった5月17日日本ハム戦(札幌ドーム)以来の2桁安打。交流戦14試合目にして初めて4得点以上を奪った。

 シーズン序盤から4番に座って打率3割をキープする畠山。試合前はもちろん、打席ごとにスコアラーに質問を重ねる。山口ベンチスコアラーは「古田(敦也)もそうだった。畠山は野球偏差値が高い」と話す。3回の同点打も、畠山は「吉川は内角の球がいいと聞いた。打席でもそうだったし、それは避けて通れない」と頭にインプットしたデータから配球を読み、内角の直球をさばいた。得点圏打率・357も納得できる。

 チームはリーグ20勝一番乗りで、首位を堅守。小川監督は「畠山は9連勝中に活躍した感じが出てきた」。交流戦では苦戦が続いた打線に、ようやく復調気配が漂ってきた。

 ▼ヤクルト・伊勢総合コーチ きょうみたいにクリーンアップが働かないとな。そのための3、4、5番。
 
 ▼ヤクルト・バレンティン(3回にあと一歩でスタンドインの左越え適時打)試合前に飲んだタフマンが少し足りなかったみたい。

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