手術か回避か…松坂ついに決断へ首脳陣と会談

[ 2011年6月3日 06:00 ]

 右肘の靱帯(じんたい)損傷で故障者リスト(DL)入りしているレッドソックスの松坂大輔投手(30)が2日(日本時間同日深夜)、手術に踏み切るか、回避しての治療続行かの会談を球団と行った。5月31日(日本時間1日)に行われた肘の世界的権威、ルイス・ヨーカム医師の検査結果は靱帯損傷。手術と回避の両面からの説明を受けたテリー・フランコナ監督(52)は、1日の時点ではあらためて施術をしない球団方針を示していた。

 松坂は午前10時すぎに車でフェンウェイ・パークに入った。トレーナー陣に続き、同11時前にはフランコナ監督も球場入り。試合がない日としては異例の球場集結で、今後の方針について話し合われたもようだ。

 松坂は1日夕方にボストンに戻り、そのまま自宅へ直行。先月31日にロサンゼルスで受けたヨーカム医師の検査結果を踏まえて倫世夫人と家族会議も行い、この日の首脳陣との会談に臨んだ。

 関係者の話を総合すると、ヨーカム医師の検査結果は球団と同じ右肘の靱帯損傷。松坂には、手術を行った場合と回避した場合の両面からのアドバイスがあったという。スポーツ専門局「ESPN」は、ヨーカム医師の話として「休養とリハビリは一つの選択肢だ。その一方で、肘の回復が思わしくなかった場合、手術をして回復に充てる時間が失われる可能性がある」と伝えた。

 松坂は「もちろん治療でいけるならベスト。ただ、手術するにしろ、しないにしろ、ベストの選択をしたい。手術もやる可能性があることは覚悟している。中途半端な形で戻れば、その方がチームに迷惑がかかる」と話す。治療で完全に不安がない状態に戻れるのかどうか――。その点が判断基準となる。

 フランコナ監督は1日にヨーカム医師の診察結果の報告を受けた上で「(球団と)診断に違いはない。手術をしないで治そうと考えるのが自然の流れ」とあらためて手術不要を強調した。レ軍は、来季で契約が切れる松坂に早期復帰の可能性を残すため、手術回避で治療優先の方針を固めていた。

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2011年6月3日のニュース