沢村栄治氏の娘・美緒さん「ハンカチ王子の方が…」

[ 2011年6月1日 09:08 ]

沢村栄治氏の娘・酒井美緒さん

交流戦 巨人4-1西武

(5月31日 西武D)
 伝説の剛腕が巨人で最後にプレーしたのが1943年。沢村栄治氏の一人娘で愛媛県八幡浜市在住の酒井美緒さん(66)が、68年ぶりに巨人に帰ってきた「沢村」に、「(父の野球人生は)太く短かった。“太く長く”は難しいけど、太くやるのは大事」との言葉を贈った。

 実働5年で3度のノーヒットノーランなど数々の快挙を成し遂げた父。自らの生後まもなく、父が戦死したことで記憶がほとんどないという美緒さんは「(沢村氏の娘であることが)不思議な感じがする。あの時代は戦争で大変だったし、(プロ生活が)短かったのも仕方ない」と振り返る。

 美緒さんは昨年10月のドラフト直前に沢村の存在を聞かされた。「でも野球は全然見ないので…。ハンカチ王子(日本ハム・斎藤)の方がまだ顔と名前が一致する」と笑った。同姓という縁で結ばれた沢村が活躍すれば、美緒さんがルーキー右腕に父の姿を重ね合わせる日もそう遠くはない。

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2011年6月1日のニュース