井端 今季初猛打ショー!中日ゲーム差なし2位だ

[ 2011年5月29日 06:00 ]

<オ・中>ヒーローインタビューでファンの声援に応える中日の井端

交流戦 中日5-1オリックス

(5月28日 京セラD)
 名人芸の右打ちが完全復活の合図だった。3回2死二、三塁の先制機で中日の井端が鮮やかな右前2点適時打。5回には左前タイムリー、7回は左前打と3打席連続安打で今季初の猛打賞。3打点の活躍で首位・ヤクルトとゲーム差なし、4厘差に肉薄した。

 「右を狙っていたわけじゃないけど、外角球にうまく反応できた。ボールへの力の伝わり方が良くなってきたし、キャンプからやってきたことが今年初めてうまく出せましたね」

 今月12日に36歳の誕生日を迎えたベテランだが「新人の気持ちで」臨んでいる今季だ。春季キャンプでは早出特守を皆勤し、休日もすべて返上。昨季、右目の異常などの体調不良でわずか53試合の出場に終わった悔しさを晴らすべく、誰よりも汗を流してきた。

 開幕から打率2割台前半と苦しんできたが、主力は休養日だった24日もオフを返上して早出特打するなど姿勢は変わらない。「だいぶ感じが良くなってきたから、今が(特打を)やる時だと思った」との言葉通り、この日の爆発に結びつけた。

 打線のブレーキになっていた新助っ人・グスマンを、落合監督は27日に出場選手登録抹消し、堂上剛、藤井の若手をスタメンで起用。その2人が先制のチャンスはつくった。「ちょっとずつ、ちょっとずつ良くなればいいんじゃないの。悪いままじゃ困るけど」と指揮官。投打がかみ合う理想的な形で貯金も最多の4。昨季の王者がいよいよ本領を見せ始めた。

続きを表示

2011年5月29日のニュース