またか…東野7回2失点、今季最多12Kでも勝てず

[ 2011年5月27日 06:00 ]

<巨・ソ>8回2死一、二塁、カブレラに逆点打を打たれ肩を落として降板する東野を直視できない原監督

交流戦 巨人1―2ソフトバンク

(5月26日 東京D)
 たった1球。その1球が東野にとって命取りとなった。1―0の8回2死一、二塁で代打・カブレラ。フルカウントから巨人・東野は阿部のサインに首を2度振った。121球目。東野が選択した外角低めのスライダーは右中間で弾んだ。

 「結果が全て。救援が疲れていたし完封、完投もしたかった。直球が低めに決まり、最後までいきたかったけど」

 それまではほぼ完璧な投球内容だった。8回も多村、松田を直球で連続三振。6回以降の6三振中5個を直球で奪うなど余力は十分。だが続く長谷川にこの日最速の144キロ直球を左前打されてリズムが狂った。代打・松中、カブレラとも直球を決め球にできず、スライダーを狙い打たれた。直球にめっぽう強いカブレラは、フルカウントでは振りもコンパクトになる。「100%スライダーを待っていた」というカブレラにとってストライクゾーンに来たスライダーは絶好球だった。

 7回2/3を2失点で12奪三振と責めるのは酷な内容だが、川口投手総合コーチは「自分が投げたい球をチョイスしたんだろうし仕方ない」としながら「1点の時はゼロに抑えないと。そういう展開だし投手の責任」と開幕戦の勝利以降、6試合白星がない右腕に結果を求めた。これでチームは今季ワーストタイの4連敗で借金3。巨人が苦しんでいる。

 ≪昨年は初戦黒星から8連勝≫東野が7回2/3を2失点で5連敗。昨年はシーズン初戦●の後に8連勝と波に乗ったが今季は開幕戦○から5連敗と対照的だ。この日は9回松中、カブレラと2人の代打に被安打。昨年まで代打には通算33打数7安打(被打率・212)2失点と抑えていたが、今季は5打数3安打(・600)5失点と打ち込まれている。これで巨人は開幕から34試合連続完投なし。チームではシーズン途中の08年6~9月に69試合連続完投なしを記録しているが、開幕からでは昨年の33試合連続を抜き最長になった。

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