東海大・菅野“屈辱”自己最短3回6失点KO

[ 2011年5月22日 06:00 ]

<武蔵大・東海大>試合後、厳しい表情で会見する菅野

首都大学野球 東海大2-6武蔵大

(5月21日 平塚)
 今秋ドラフトで巨人が1位指名を公表している東海大・菅野智之投手(4年)が武蔵大戦(平塚)に先発し、大学では自己最短となる3回6失点KO。今季45イニングで4四死球だった自慢の制球力が、2回の1イニングだけで4四死球と乱れて今季2敗目を喫した。勝ち点4の首位・日体大も敗れたため、勝ち点3で追うチームの逆転優勝を目指して22日の2回戦(平塚)も先発が濃厚だ。

 防御率0・00の剛腕が崩れた。菅野が自身ワーストの最多失点で最短KOの3回6失点で降板。2回に5連打などで6点を失い「(大学で打者一巡は)初めて。相手も自分を崩したいと思って練習している。それに打ち勝つ気持ちの強さが必要」と反省の弁を並べた。

 今季6試合で45イニング自責点0(失点1)。死角はないように見えたが、横井人輝監督の見方は違った。「先週から変化球があまりいい状態ではなかった。武蔵(大)はバットコントロールのうまい選手が多い。ある程度の失点は覚悟していた」。懸念は的中した。2回2死一、二塁。右打者・奥野へのスライダーが抜けて死球が分岐点になった。満塁のピンチで内角に投げきれず、踏み込んでくる打者に外角のスライダーを痛打された。

 それでもプロの評価は変わらない。今秋ドラフトで1位指名を公表している巨人の長谷川国利スカウトは「芯を食った打球はほとんどない。評価は変わらない」と強調した。逆転優勝を狙い、菅野は22日の武蔵大戦も先発予定。「同じ相手に同じように打たれたら弱い投手。反省して強い気持ちで臨みたい」。1つも負けられない崖っ縁で真価が問われる。

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2011年5月22日のニュース