マー君自己最多15K!エースの自覚で1失点完投勝利

[ 2011年5月20日 20:40 ]

2回ヤクルト1死一塁、川端を空振り三振に仕留め雄たけびを上げる楽天・田中

交流戦 楽天2-1ヤクルト

(5月20日 Kスタ宮城)
 楽天の田中が完投で3勝目を挙げた。9安打を許しながらも、15三振を奪い、1失点だった。打線は0―1の1回に中村の犠飛で追い付き、7回に鉄平の適時二塁打で勝ち越した。ヤクルトの由規は8回2失点の力投も実らなかった。
【試合結果】

 楽天の田中には、エースとしての強い自覚があった。「巨人に悔しい負け方をして、見ていて歯がゆかった。きょうは何としても勝ちたかった」。交流戦に入り連敗していたチームを、143球の熱投で救ってみせた。

 1回、畠山に先制打を浴びた。だが「きっちり振ってきていた。振りにきている分、いいところに投げれば空振りを取れる」と頭を切り替え、三振の山を築いていく。

 2回は無死一塁から、速球を厳しいコースに投げ分けて3者連続三振。次第に変化球の切れも増し、ほぼ毎回安打を許しながらも自己最多の15三振を奪った。1失点完投で由規に投げ勝ち「最後まで投げきっての勝利は気持ちいい。投げていて手応えがあったし、相手のことは意識しなかった」と声を弾ませた。

 お立ち台では、うれしそうに試合前の逸話を披露した。「きょう永井さんに子どもが生まれたので、ウイニングボールを渡す約束をしていたんです」。マウンド上の表情から一転、22歳らしい笑顔がのぞいた。

 ▽星野監督(1失点完投の田中に)「球数が多くてヒットを打たれすぎ。あいつなら(もっと)できる」

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