岡島は静かに通告を受け入れ 「まだ野球は終わりじゃない」

[ 2011年5月20日 15:41 ]

 誰もいなくなったロッカーで、1枚1枚、丁寧にユニホームをたたんだ。米大リーグのレッドソックスから戦力外通告を受けた岡島は、静かに事実を受け入れた。

 サヨナラ勝ちした試合後の通達だった。「トレードかウエーバーにかけると言われた。その先は分からない」。驚きの中でも、口調は落ち着いていた。日米通算700試合目のマウンドだった9日に勝利投手になって以来、出番がなかった。救援左腕2人のうち、5日に昇格したヒルが勝っている展開で、岡島は負けている場面で準備をさせられた。立場が厳しくなっていた意識について「ことしはマイナースタートだったので、そういうところから信用がないんじゃないかなと思いながらやっていた。結果を出せなくて残念」と唇をかんだ。

 入団1年目の2007年にオールスターに選ばれ、ワールドシリーズ制覇にも貢献した。その球団を離れる可能性が高まり「残念だけど失敗じゃない。5年間できて良かった」と振り返った。

 7試合で防御率4・32の今季成績は、昇格初戦に3失点しただけで、内容は悪くない。実績ある左腕に興味を示すチームはあるはず。「まだ野球は終わりじゃない。違うチームにいっても頑張っていきたい」の言葉に暗さはなかった。(共同)

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2011年5月20日のニュース