8試合連続無失点 阪神ルーキー左腕の“恩師”は元ホークス左腕

[ 2011年5月18日 07:48 ]

<オ・神>6回1死満塁から登板し、後続を断った榎田

交流戦 阪神5―4オリックス

(5月17日 京セラD)
 阪神のルーキー・榎田が8試合連続無失点でチームに勝利をもたらした。

 先発型の榎田だが、リリーフの心得は会得していた。福岡大2年時に野球部の投手コーチに就任した元ダイエーの渡辺正和氏と出会った。現役時代、貴重な中継ぎ左腕として00年の日本一を支えた先輩の存在は大きかった。「自分の野球人生は節目で大きな出会いがあった。渡辺コーチも同じ左でプロを経験されている人ですから」

 渡辺氏が今も自宅に大事に保管してある分厚い手帳がある。練習試合も含め榎田の学生時代の投球内容が一球一球事細かに記されている。登板後の反省点を大学専用グラウンドに隣接するプレハブ小屋で話し合った日々があった。「失敗した次の日にどう気持ちを切り替えられるかが大事だと話しました」

 8試合連続無失点で防御率は0・63。今のところ「失敗」はないが“恩師”の金言がいつかプロのマウンドで生きるはずだ。勝利に欠かせぬピースとなった榎田の成長はとどまるところを知らない。

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2011年5月18日のニュース