右へ、左へ…新井、3タイプの投手から広角猛打賞

[ 2011年5月18日 06:00 ]

<神・オ>3回1死一、三塁、新井が右前に勝ち越し適時打を放つ

交流戦 阪神5―4オリックス

(5月17日 京セラD)
 4番打者がその責務を果たした。関西ダービー第1ラウンド。阪神・新井のバットが火を噴いた。1点を奪って追いついた3回。なお続いた1死一、三塁から先発・寺原の4球目を叩いた。外角151キロ直球を仕留めた打球が右前で弾む。三塁走者・上本を本塁へ迎え入れ、勝ち越しに成功した。

 「勝てて良かった。寺原は力のあるボールだった」と新井。真弓監督の信頼も揺るがない。指揮官は最大級の賛辞で4番を称えた。「チャンスをつくると、4番は働いてくれる」

 5回は2番手・桑原の外角スライダーを左翼線へ運ぶ二塁打でチャンスメーク。7回は3番手・香月の外角チェンジアップを右前へ運んだ。タイプの違う3投手から広角へ打ち分けた打撃に今後の期待も膨らむ。3日の巨人戦以来、10試合ぶり4度目の猛打賞でチームの勝利に貢献した。

 6回には1死満塁の大ピンチでマウンドへ上がったルーキー左腕、榎田の元へ歩み寄り、アドバイスを送った。助言が功を奏したのか、榎田は無失点で最大のピンチを断ち切った。2打点を挙げた上本にも言及。「ガムシャラに必死でやっているのが伝わる。またあしたいいゲームをしたい」。攻守にかみ合いだした歯車。この男がいる限り、猛虎は必ず浮上する。

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2011年5月18日のニュース