防御率0・71!ルーキー・榎田、7戦連続無失点

[ 2011年5月16日 06:00 ]

<神・中>6回1死一塁、野本を併殺に仕留めて城島(左)とハイタッチをかわす榎田

セ・リーグ 阪神3-1中日

(5月15日 甲子園)
 勝利のバトンをルーキーがしっかりとつないだ。阪神・榎田は1点リードの6回から2番手としてマウンドに上がり、2イニングを1安打無失点で4奪三振。抜群の安定感で、7試合連続無失点とした。

 見る者に安心感すら与え始めた。中日の中軸を相手にした6回。先頭の4番・和田には中前に運ばれたが、ここからが見せ場だった。「とにかく低めとコースを意識して投げました」。ブランコを直球で空振り三振とすると野本はスライダーで遊ゴロ併殺打に仕留めた。7回はグスマン、谷繁、吉見を3者連続三振に斬ってとった。

 「任されたところを投げるだけなんで」。プロ初登板となった4月16日の中日戦(ナゴヤドーム)以来となる2イニングも危なげなく乗り切った。連日の快投に真弓監督も「しっかり投げてくれた。流れを止めてくれた」と信頼感を口にした。ここまで11試合に登板し防御率は0・71と驚異の数字を残している。

 今やブルペンに欠かせぬ存在となった背番号13。東京ガス時代は「ENEOS」のテレビCMに出てくるゴリラのマスコットキャラクターに似ていることから「エネゴリ君」と呼ばれていたが、プロ入り後は藤川ら先輩から「ゴリ」という新ネームを授かった。プロ入り間もない24歳はしっかりとチームに溶け込んでいる。交流戦に入っても“虎のゴリ”はフル回転でチームを救う。

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2011年5月16日のニュース