坂本、マエケン撃ち弾!主力不在のチーム救った

[ 2011年5月16日 06:00 ]

<広・巨>5回1死二塁、左越えに2ランを放つ坂本

セ・リーグ 巨人4-3広島 

(5月15日 マツダ)
 巨人・坂本のバットが内角直球に反応した。初球のカーブを見逃した2球目。左肘を絞り、鋭い回転でさばいた打球は、左翼ポール際で切れずに場外へと消えていった。

 「強引にいかずに振れました。うまく反応できた。芯でとらえたので、ファウルにならないか心配だった」。5回に飛び出した7試合ぶりの5号2ランは、昨季チームが3敗(3勝)を喫した前田健からの一撃。同学年の好投手から本塁打こそ3年連続だが、通算では打率・244と抑えられていた。それだけに、3回の先制打も含めた3打点には「いい投手なので打てたことは自信になる」と笑顔になった。

 チームは阿部、高橋由、小笠原と主力に故障者が相次ぎ、この日は亀井の右手薬指骨折が判明するなど非常事態だ。その中で坂本自身は09年7月28日の中日戦(東京ドーム)から229試合連続出場中。チームではラミレスに次ぐ長期連続出場だ。今季からサッカーの内田篤人(シャルケ)や女子陸上短距離の福島千里(北海道ハイテクAC)と同じ食品補助メーカーから栄養面のアドバイスを受けている。瞬発系のアスリートを支えるノウハウも吸収し、肉体は内面からも成長を続けている。

 12日の横浜戦(東京ドーム)から3番を任されている22歳は「凄く苦しいときだけど、今いる人でやっていくしかない。僕が引っ張っていけるように頑張りたい」。その目はしっかり前を見据えていた。

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2011年5月16日のニュース