真弓監督“非情采配”未勝利・下柳を3回途中交代

[ 2011年5月13日 06:00 ]

<神・広>3回途中で下柳は降板となった

セ・リーグ 阪神11-4広島

(5月12日 甲子園)
 阪神・真弓監督が勝利に徹した。6-3の3回2死二塁となったところで、先発・下柳から渡辺へスイッチ。連敗ストップへ序盤から執念を見せた。

 「下柳はちょっとらしくないピッチングだったからね。雨も降っていたし、5回まで早く進めたかった」

 試合開始早々から降りしきる雨の影響もあってか、ベテラン左腕は4四死球と珍しく制球を乱していた。過去3試合で防御率1・89も打線の援護がなく未勝利。試合後に「それは思いました」と下柳の心情をおもんばかったことを認めたが、一切の私情を捨てさった。

 「点差もあったので、落ち着いて投げられた」

 そんな積極タクトに、渡辺が満点ピッチで応えた。なおも続くピンチで井生を空振り三振。4、5回も三者凡退ずつで片付け、流れをがっちりと猛虎へ引き寄せた。

 今季からは守護神・藤川からの指名もあって、ブルペンリーダーを任されている。「プレッシャーに変えてやってきました」。4日の巨人戦こそサヨナラ負けを喫したが、この日までの8試合で許した安打はわずかに2本。結果を残すことで、豪華スタッフを引っ張ってきた。

 「初球からいけと言われていました」

 3回無死三塁からは6年目でプロ初ヒットとなる、中前適時打を放つおまけもついた今季初勝利。投打の活躍が認められてのお立ち台。「きょうの勝ちがいいきっかけになると思います」と力強かった。

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2011年5月13日のニュース