村田、沢村討ち!横浜5連勝で4年ぶりAクラス

[ 2011年5月12日 06:00 ]

<巨・横>2回無死、先制本塁打を放つ村田。投手は沢村

セ・リーグ 横浜4―3巨人

(5月11日 東京D)
 今年の下克上はセ・リーグだ。横浜は11日、主砲・村田修一内野手(30)が、巨人のドラフト1位・沢村拓一投手(23)を相手に先制4号ソロを含む2安打。チームは逆転で2年ぶりの5連勝を飾り、3位に浮上した。開幕ダッシュ後に一度は失速したものの、逆転勝利が続くチームはここにきて再浮上。昨季Bクラスに終わった3チームがAクラスとなった波乱のセ・リーグを、横浜が面白くしている。
【試合結果】

 しぶとく、そして諦めないからこそAクラスまで浮上してきた。またもや逆転勝ちで5連勝。殊勲の村田はしてやったりの表情を見せた。

 「今のチームは2死からでも点が取れている。やることをしっかりやるだけ。それは変わらない。永遠に勝ち続けることはできないんだから」

 2回、沢村から放った先制4号ソロは、直球狙いでいた4球目のスライダーにバットが自然と反応した。続く3回の打席は直球勝負を挑まれて空振り三振に打ち取られた。そして1点を追う6回2死無走者。本塁打を狙ってもいい場面だ。だが、2球続いた直球をファウルにした3球目を待つ村田に一発の意識はなかった。「沢村は球が速い。直球は右方向」。真ん中146キロ直球、失投を逃さず右前に運んで出塁した。結果的にこの一打が、続くハーパーの逆転4号2ランを呼び込んで、沢村に土をつけた。

 借金7からの5連勝で巨人、中日をかわして3位に浮上した。20試合以上を消化しての3位以上は4年ぶりだ。今季7試合目の逆転勝ちはセ・リーグトップとチームの勢いを数字が実証している。「4番(村田)が引っ張っているよね。後ろにつなぐ意識もあるし。主力が打ってくれるとこういう試合ができる」。就任以来初となる5連勝。尾花監督の言葉は喜びがあふれていた。

 「3位とはいえ、まだ借金がある。返していかないと」。8回の遊撃内野安打で猛打賞とした村田だったが、その表情は最後まで緩まなかった。

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