中田バックスクリーン弾!またダル援護の“兄貴孝行”

[ 2011年5月11日 06:00 ]

<楽・日>6回、中田が中越えに先制の2ランホームランを放つ

パ・リーグ 日本ハム2-0楽天

(5月10日 Kスタ宮城)
 兄貴分のダルビッシュを救った一撃。楽天・岩隈から6回2死一塁で決勝の5号2ランを放った日本ハム・中田の打席にオフの成果が凝縮されていた。直前に1ボールからの2球目シュートをミスショット。体の開きが早くなったことで、打球は左翼方向に大きく切れ、場外へ消えた。

 次の球で修正できたのは、昨オフに大阪桐蔭の先輩・西岡(ツインズ)から叩き込まれた内角球打ちの成果だ。両脇を締めて打つために左足を開くスタイルを固め、右方向へ大きな打球を打とうと取り組んだ。

 「やっぱり(ファウルの)弾道が頭にあって、絶対に同じ体の開きになってしまうので右方向を意識しました」。3球目は外角を狙った142キロ直球がわずかにシュート回転しながら真ん中へ入ってきた。しっかり両肘を畳んで球を引き込む。今度の打球はバックスクリーンへきれいな放物線を描いた。

 昨年の9本塁打にも金子千、涌井、和田、田中ら一流投手が含まれる。そしてこの日は岩隈。ツボにはまれば相手が誰であろうと苦にしないのも魅力だ。梨田監督も「こういう試合で打ってくれると助かるね」と評した。ここ4試合で3発。これで9試合連続安打。打点はチームトップの19。3日のオリックス戦(京セラドーム)で決勝三塁打を放ったようにダルビッシュが投げるとよく打つ中田の成長には「好調」の二文字だけで表せない秘密がある。

 ≪中田両リーグ最多の“殊勲弾”≫中田(日)が決勝2ラン。今季の5本塁打は先制3本、同点1本、逆転1本と全て肩書付きで、殊勲弾5本は畠山(ヤ)、ラミレス(巨)に並ぶ両リーグ最多本数になった。また、3日のオリックス戦に続きダルビッシュ登板試合で2戦連続の勝利打点。なお、今月は打率・414(パ2位)、4本塁打、12打点(ともにパ1位)でリーグ2冠王だ。

 ▼日本ハム・稲葉(中田の2ランを呼び込む左前打)どの球も一級品だから、打てると思ったら振っていく。(中田)翔はいいところで打ったね。

 ▼日本ハム・ホフパワー(来日初の猛打賞)グレートな気分。猛打賞という言葉は知らなかったよ。

続きを表示

この記事のフォト

2011年5月11日のニュース