日本人対決…五十嵐「ラッキー」8球で2勝目

[ 2011年5月8日 06:00 ]

<メッツ・ドジャース>6回途中に登板し1/3回を投げ、勝ち投手となった五十嵐亮太

ナ・リーグ メッツ6―3ドジャース

(5月6日 ニューヨーク)
 メッツ・五十嵐が6日(日本時間7日)、ドジャース戦で今季2勝目を手にした。1点ビハインドの6回2死一塁で登板。キャロルに右前打を許し2死一、二塁とされたが、続くサンズを92マイル(約148キロ)の直球で空振り三振に仕留めた。

 「僕はただただ、ラッキーだなと思っている。自分の仕事ができたことはよかった」。リードしている展開ばかりでなく、どんな場面でもマウンドに向かう。奮闘の右腕に勝利の女神がほほ笑み、その裏の攻撃で打線がド軍先発・黒田を捉えて逆転。4月26日ナショナルズ戦の4球勝利に続き、わずか8球で白星が転がり込んできた。これで節目の日米通算50勝ともなった。

 移籍1年目の昨季は結果を残せず、防御率7・12でわずか1勝に終わった。今季の春季キャンプは招待選手で参加。オープン戦中には、バスで片道2時間かけて遠征しながら、登板機会を飛ばされる憂き目にも遭った。メジャー昇格後も4月14日にはロッキーズとのダブルヘッダーで連投。苦労した分、マウンドにかける思いも強い。

 「(勝利は)悪い気分ではないですね。かといって、いい気分かといったら、そこまででも…」。この日も当初は7回も続投予定だったが、味方が逆転したためチームは勝ちパターンの継投に出た。欲しいのは白星より、首脳陣の信頼。それをつかむまで五十嵐はどんな場面でも投げ続ける。

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2011年5月8日のニュース