城島、追撃打も…「ああいうミスはいけない」

[ 2011年5月7日 06:00 ]

<横・神>8回、城島は左越え適時打を放ち二塁を狙うもタッチアウトとなりガックリ

セ・リーグ 阪神1-3横浜

(5月6日 横浜)
 ジョーが敗戦の責任を背負い込んだ。阪神・城島健司捕手(34)が8回に左翼線に安打を放ち、この試合唯一の得点を叩きだした。だが、二塁で憤死し、反撃の芽をつんでしまったことを猛省。2試合連続で横浜・山本を攻略できず、投手陣ではなく、自身を含めた打撃陣に敗因を求めた。

 アウトになった瞬間、一点をみつめ、動けなかった。この試合、唯一の得点を叩きだした直後に訪れた、悔いが残るシーン。あるはずだったチャンスが、一瞬で消えた。「ランナーをためなきゃいけない場面だった。100%セーフになる状況じゃないと、二塁にいっちゃいけない」。険しい表情で、城島が敗戦の責任を背負い込んだ。

 8回、先頭のブラゼルが中堅フェンス最上部直撃の二塁打で出塁。この試合で今季初めて6番に入ったジョーは、気合十分で打席に入った。1ボールからの2球目を力強く振り抜くと、鋭い打球は左翼線へ。ブラゼルは生還し、自身は二塁を狙って精いっぱい駆けた。だが、結果は憤死。「ヒットまでは良かったんだけど。何年もプロ野球選手をやってるわけだから、ああいうミスはいけない。ボクらは結果なんで」。4日の巨人戦でも一塁から三塁を狙って刺されているだけにジョーの表情は厳しかったが、真弓監督は「積極的にいこうと言っている。しっかり(自分で)見えるところはそういう判断も必要だから…。まぁいいです」と擁護した。

 バッテリーを組んだ久保は、2回に4安打を集められ3失点。この失点が最後まで響いたが、ジョーは「あのイニングだけっていうのは簡単だけど、野球は1回から9回まであって、トータルの点で競うわけですから。久保がゲームを崩したとは思っていない。3点に抑えているしね」と右のエースをかばった。捕手として投手を責めることはできない。それよりも、バットマンとして援護できなかったことが許せなかった。

 2試合連続で山本を攻略できず。「前回もあってイメージもはっきりして臨んだんですが。首脳陣、スコアラーからいっぱいヒントをもらってるんで、バッターボックスに立った人間が何とかしないといけない」。次回対戦では、必ず3度目の正直を。走攻守、すべてのプレーでジョーは全力を尽くす。

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2011年5月7日のニュース