友情の合同練習…駒大苫小牧が被災の大槌を招待

[ 2011年5月6日 06:00 ]

駒大苫小牧の応援を受けて、駒大苫小牧高校と実戦形式の合同練習を行った大槌ナイン

 東日本大震災で被害を受けた岩手県大槌町の大槌高野球部が5日、高校野球の強豪・駒大苫小牧の招待を受け、北海道苫小牧市のグラウンドで合同練習を行った。

 真っさらなユニホームに身を包んだナインの笑顔が輝いた。大槌の佐々木雄洋監督(29)をはじめ部員18人の多くが野球道具ばかりか、津波で自宅まで流された。それでも4月20日から練習を再開した姿に1月の合同練習を機に交流があった駒大苫小牧が招待を打診。合同練習が実現した。

 旅費と滞在費は駒大苫小牧と同校父母会が、ユニホームは香田誉士史・駒大苫小牧元監督ら有志が寄贈した。同じ北海道の白樺学園、北海道栄などが段ボール10数箱の野球用具を贈った。大槌の新田純粋主将(3年)は「感謝の気持ちでいっぱい」と笑顔。12日には春季岩手県大会沿岸南地区予選初戦を控える。佐々木監督は「地域と喜びを分かち合える瞬間を多くしたい」と目を潤ませた。

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2011年5月6日のニュース