あこがれは渡辺俊 異色の長身右腕“転向”も視野

[ 2011年5月3日 11:00 ]

 関西六大学野球は3回戦2試合があり、龍谷大、京産大が勝ち点を挙げた。龍谷大は先発・井口勇祐投手(3年)が被安打6、1失点完投で今季3勝目。勝ち点を3とし、秋春連覇へ大きく前進した。京産大は7番・平島昇汰外野手(3年)が自身公式戦初の3安打を放って勝利に貢献、勝ち点2とした。

 “サブマリン”に憧れる1メートル90の長身サイド右腕が躍動した。先発・井口は特殊な軌道の直球、スライダー、シンカーを駆使し、相手打線をほんろう。「スタミナに不安がありましたが、後ろに他の投手もいるので思い切って投げました」。3月中旬に右脇腹痛を発症し出遅れ、投げ込み不足は否めない。この日は試合中に右手中指の皮もめくれて苦しんだが、天理高時代からバッテリーを組む鈴木紳の好リードにも支えられ、マウンドを守りきった。

 小学6年で投手を始めてからサイド一筋。憧れの投手には球界を代表するアンダースロー、ロッテ・渡辺俊の名を挙げ、「下半身を強化し、いつかアンダースローに挑戦してみたい」と“転向”も視野に入れる。「今はとにかくリーグ優勝を目指して頑張りたい」。全国舞台での飛躍を期し、2季連続27度目の頂点を狙う。

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2011年5月3日のニュース