金本 休日返上練習で沢村にリベンジだ!

[ 2011年5月3日 06:00 ]

セ・リーグ 阪神-巨人

(5月3日 東京D)
 休んでいる暇はない。阪神の金本知憲外野手(43)が2日、休日を返上して甲子園球場を訪れた。黒のアンダーシャツ姿で現れると、向かった先は室内練習場。伊藤トレーナーを伴い約1時間のバッティング練習で精力的に汗を流した。3日から始まる巨人との3連戦。期するリベンジの思いをアニキは行動で表した。

 前回の巨人とのカードでは3戦目に沢村と対戦。ルーキーの前に7回1得点にとどまりプロ初勝利を献上した。金本は初回の2死満塁の絶好機に三飛に倒れ、さらに6回無死二塁でも一飛に終わり、調子の上がらない打線を象徴するかのように凡退を繰り返した。

 注目を集める大型新人は再び3戦目に対戦が予想されるが、復調の気配が漂ってきた今回は違う。1日のヤクルト戦では今季2度目のマルチ安打を記録。自身の調子のバロメーターともいえる左方向への長打も出るなど、5月に入りバッティングの状態は上がってきた。懸念の右肩への不安も少なくなってきていることから休日返上も可能となり、雪辱への機運は確実に高まっている。

 ルーキーとはいえ今後もシーズンを通しての対戦が予想されるだけに、真弓監督は「球に力がある」としながらも「新人とかは関係ない。やられた相手にはやり返さないといけない」と語気を強めた。金本と同じく初対戦でノーヒットに封じられたマートンも「再戦が楽しみ。トライ・トゥー・ウィン!」と言い残して東京へと向かう新幹線に飛び乗った。敵地へと乗り込む3連戦――。前回の屈辱を胸に、今度こそ猛虎打線が沢村へと牙をむく。

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2011年5月3日のニュース