阪神も読めなかったスライド登板「それでも今日は篠田にかけた」

[ 2011年4月29日 08:58 ]

セ・リーグ 広島5-1阪神

(4月28日 マツダ)
 広島・篠田がリーグ完封一番乗りの前回20日の横浜戦に続き、7回1失点で2連勝。雨天中止となった前日27日の試合に先発が予定されていたが、首脳陣にスライドを志願。微妙に動く直球とスライダーのコンビネーションがさえ、凡打の山を築いた。

 あえて困難な状況を選択した。前日27日の試合にも先発が予定されていた篠田だが、試合は午後6時1分に雨天中止。中止決定後、大野投手チーフコーチからスライドの意思確認があった。

 「行きます」

 早い段階での決定ではなく、すでに肩も気持ちもつくっていた段階での試合中止。リスクを伴う決断だったが、野村監督、大野コーチは篠田の意思を尊重した。

 「本来なら(スライドしなかった)阪神の投手起用が妥当。それでも今日は篠田にかけた」

 同コーチも左腕に全てを託した。阪神はバリントンの先発と読み、試合前練習では右投手を想定して打撃練習を行っていたが、結果的に相手を欺くことにもつながった。

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2011年4月29日のニュース