被災地に届け…ドラ5久古が初登板初勝利 ヤクルト6連勝奪首

[ 2011年4月24日 17:29 ]

広島戦で、プロ初登板初勝利を挙げたヤクルト・久古

セ・リーグ ヤクルト8―3広島

(4月24日 マツダ)
 ヤクルトはドラフト5位の久古(きゅうこ)が初登板初勝利の活躍で広島を下し、1引き分けを挟んで6連勝。広島を抜いて首位に浮上した。

 先発増渕が2点のリードを逆転され、なおも6回1死ニ、三塁のピンチで久古がマウンドに。「自分の持ってるものを出し切ろうと。ストライク先行で行けたのがよかった」。後続を打ち取り無失点で切り抜けると、7回2死二塁から畠山の左越え2ランが飛び出し勝ち越し。結局、久古は1回1/3を投げ1安打無失点で初勝利が転がり込んだ。

 東日本大震災の被災地にある日本製紙石巻からプロ入りしたサウスポーは「石巻の人には被災した中でも声をかけていただいた。何とか形にして返したかった」。その思いはプロ初勝利という最高の形で被災地に届けられた。

 広島はドラフト1位の福井が先発。6回3安打2失点に抑え、一度は逆転を呼び込んだものの継投に失敗して首位から陥落した。

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2011年4月24日のニュース