ルイーズ劇弾!楽天“仙台の日”連敗止めた!

[ 2011年4月24日 06:00 ]

<楽・日>9回、サヨナラホームランを放ち、ナインに祝福されるルイーズ(中央)

パ・リーグ 楽天4-3日本ハム

(4月23日 ほっと神戸)
 楽天が今季初の借金生活突入の危機を回避した。23日、日本ハム戦で3―3の9回、ランディー・ルイーズ内野手(33)が1号サヨナラソロ。打撃不振に苦しんでいた大砲の一振りで今季初のサヨナラ勝利を飾り、チームは連敗を3で止めた。この日再開したサッカーJリーグでは、同じ仙台を本拠地とするベガルタ仙台が逆転激勝を飾った。「がんばろう!東北」のスローガンのもと、楽天も負けるわけにはいかない。

 土壇場で踏みとどまった。ヒーローのルイーズを手荒い祝福で迎え入れた楽天ナインは、どの顔も笑顔がはじけている。

 「たまにはこんなのあってもいいか。調子のいいチームを止めて、うちも連敗止めた大きな勝利」。負ければ4連敗で、今季初の借金生活となる一戦をものにした星野監督も上機嫌だった。

 Jリーグではベガルタ仙台が川崎Fに逆転勝ち。被災地に勇気を与えた劇勝から6時間後。楽天も負けてはいなかった。延長戦突入や引き分けも覚悟した9回だ。先頭のルイーズが2ボール2ストライクから内角直球を左中間スタンドへ。この打席まで打率・071と大不振だった助っ人が、一振りで試合を決めた。

 昨季はシーズン途中に加入して12本塁打を放ったルイーズも、今季ここまで単打2本だけ。現状を打破するため、何かを変えようともがいていた。楽天移籍後初めて、ストッキングを膝下まで見せるクラシックスタイルで試合に臨んだ。試合終盤は気温が下がり、普段のスタイルに戻したが「途中寒くてズボンを下げたけど、結果が出たから短いズボンも注文しないとだね」。技術的にも左脇が開く癖を修正するため、先発を外れた20日から両脇をゴムチューブで締めて打撃練習を続けた。ようやく結果につながって「打てると信じてやってきた」としみじみと劇砲を振り返った。

 星野監督が「貯金を持って仙台に帰りたい」と話す本拠地Kスタ宮城での29日、今季初戦までは残り3試合。主将の鉄平は「ベガルタ仙台に負けないように頑張りたい。同じプロスポーツチームとして、東北を盛り上げていきたい」と共闘を誓った。踏ん張った末にもぎとった貯金1の意味は大きい。

 ≪ルイーズ25打席ぶりの安打が…≫楽天がルイーズの本塁打で今季初のサヨナラ勝ち。ルイーズは昨年9月4日西武戦でサヨナラ安打を放っているが、サヨナラ本塁打は来日初めてだ。本塁打直前までは28打数で単打2本の打率・071と極端な不振。13日ロッテ戦以来25打席ぶりの安打がチームの連敗を止めた。プロ初勝利を手にしたのは新人の美馬。楽天のルーキー白星は9人目だが、4月までに挙げたのは07年4月17、18日ソフトバンク戦の永井、田中に次いで4年ぶり3人目になる。またこの日のようにサヨナラ決着でプロ1勝目は美馬がチーム初めて。

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2011年4月24日のニュース