今度は兄・新井貴が決めた!阪神、連敗にサヨナラ~

[ 2011年4月22日 21:18 ]

3回阪神2死一塁、城島が右越えに適時二塁打を放つ

セ・リーグ 阪神4―3横浜

(4月22日 甲子園)
 巨人に連敗の阪神、4連敗中の横浜と、ともにいまひとつ調子の出ない両チームの対戦。横浜はドラフト1位ルーキー・須田の先発。早大出身で日本ハム・斎藤、広島・福井の先輩だけに、後輩たちに続きたいところ。
 初回、横浜は3者凡退。その裏、阪神は1死後、平野左前打、鳥谷、新井貴連続四球で満塁と攻める。須田にはいきなり厳しい状況となったが、5番ブラゼル中飛、6番林を二ゴロに打ち取りピンチを脱した。

 初回こそ切り抜けた須田だが、2回につかまった。1死後、8番俊介が中前打。久保が送って打席にはマートン。今季は調子いまひとつだったが、巨人戦で徐々に復調。この打席でも左方向に二塁打を放ち、俊介を迎え入れた。阪神先制!ただ、前夜の巨人戦で真弓監督が「あと1本が…」と話していた通り、この攻撃もここまで。ビッグイニングとはいかなかった。

 3回も阪神のチャンス。1死からブラゼル左前打で出塁。2死後、城島が右方向への大打球を打ち上げる。横浜・吉村は追いついていたが取れず。その間にブラゼルがホームイン。城島は二塁オーバーランでタッチアウトとなったが、1点を追加した。

 阪神・久保に抑え込まれていた横浜打線は7回に爆発した。まずスレッジがリーグトップの6号ソロで反撃ののろし。5番村田右前打の後、ハーパーが右方向へ二塁打を放ち無死二、三塁とした。ここで金城が右翼へ適時二塁打を放ち村田、ハーパーを迎え入れる。横浜3-2逆転!須田はこの回に代打を出され交代した。須田は「3回までは緊張して自分のピッチングができなかったが、4回以降落ち着いて投球できるようになった。野手の方が同点に追いついてくれて良かった。次回の登板では緊張しないよう頑張ります」と振り返った。

 その直後、阪神は代わったハミルトンからマートンが左翼席にソロを叩きこみ同点に追いついた。ここで須田の勝ち投手の権利は消滅した。

 8回横浜の攻撃。連打と敬遠四球で2死満塁まで攻め立てるが、金城凡退で勝ち越しならず。その裏の阪神も無得点で3-3のまま9回に突入した。

 9回阪神の攻撃、まさかの結末だ。1死からマートンが出塁。横浜は篠原をマウンドに送り2死を取ったが、3番鳥谷の打球は一塁へのゴロ。しかしベースカバー篠原との呼吸が合わず内野安打に。そして登場、新井貴。「ここで還せないと駄目だろう」と思って打席に入ったという新井貴の打球は右翼へ一直線。一瞬、吉村が追いついたかに見えたが打球は頭上を越え、二走が還りサヨナラだ!

 19日の巨人戦で弟・新井良がサヨナラ打を放ったが、今度は兄が劇打。お立ち台で新井貴は「弟には負けられない」と笑わせ「勝ったことで最高です!」と笑顔を見せた。

 阪神は連敗を脱出、逆に横浜は5連敗となってしまった。

 ▼横浜・スレッジ(6号ソロ)打ったのはスライダー、6回まで(チームが)ヒット1本に抑えられていたので何とかしないといけないと思い、打席に入った。打った瞬間は入るかどうか分からなかったが、入ってくれた

 ▼横浜・金城(2点適時二塁打)打ったのはストレート。投手が頑張っていたし、前の打席まで中途半端な結果に終わっていたので、思い切って振ることだけを意識した。

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