沢村への四球が…岩田、6回の投球悔やむ

[ 2011年4月22日 06:00 ]

<神・巨>6回1死満塁、ラミレスに左前適時打を打たれた岩田(左)と城島のバッテリーはガックリ

セ・リーグ 阪神1―3巨人

(4月21日 甲子園)
 口を真一文字に結んで足早にクラブハウスへと消えた。今季2度目の先発となった阪神・岩田が好投しながらまたも打線の援護に恵まれず白星を逃した。

 「先頭打者へのピッチャーへの四球。あれからおかしくなってリズムが崩れた」

 6回、それまで巨人打線をわずか2安打に封じていた左腕が突如崩れた。先頭の9番・沢村に制球が定まらず四球を与えると、1死から脇谷には左前打。続く小笠原にもフルカウントからこの日3つ目の四球で満塁とされピンチは拡大した。4番・ラミレスには甘く入ったカットボールを左前へ運ばれ2者が生還。今季初勝利は幻と消えた。真弓監督も「投手に四球を出すとリズムが悪くなるからね」と失点の口火となった四球を残念がった。

 4回にはこの日最速の直球147キロを計測。「前回が悪すぎたんで」と振り返ったように、左肘手術を経て552日ぶりの1軍公式戦マウンドとなった14日の広島戦(甲子園)では初回に広瀬に2ランを浴びるなど立ち上がりに課題を残した。しかし、この日は初回に坂本、脇谷を連続三振に斬るなどキレ味鋭い変化球を軸に見事に修正していた。それでも、これが勝負の難しさか。沢村との投手戦に最後は力尽きた。

 これで15日の中日戦(ナゴヤドーム)で勝ち星を挙げた久保以来、5試合連続で先発に勝ち星が付いていない。岩田にとっても09年10月4日の中日戦以来、564日ぶりの白星とはならなかった。それでも今はただ耐えるしかない。「足元をしっかり見つめて勝てる投球をしたい」。誰よりも背番号21は勝利に飢えている。

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2011年4月22日のニュース