“病み上がり”の清水に効いたバント揺さぶり

[ 2011年4月22日 06:00 ]

<横・広>2回無死一塁、丸のセーフティバントを清水が処理するもセーフに

セ・リーグ 横浜8―11広島

(4月21日 横浜)
 病み上がりの体にはボディーブローのようにこたえた。広島の揺さぶりに今季初登板の横浜・清水が沈んだ。

 「去年の広島とは違った。想像以上です」。序盤の3回で送りバントとバント安打を計3度決められた。清水が直接処理したのは2回の丸のバント安打だけだが、右に左に振られた。神経をすり減らし、3回は3番・広瀬までバントを仕掛けてきた(結果は四球)。3回までに要した42球がじわじわ効いて、4連打された6回に降板した。

 移籍2年目の今季、古傷の左膝痛がキャンプ中に再発。2軍調整を経て19日に1軍合流したばかりだ。「マウンドに上がる以上は万全のつもり」と言うが、フィールディングに不安が残っていた。加えて横浜スタジアムの新人工芝も初体験。「聞いていた以上に打球が転がらなかった」。広島打線にそうした不安要素を徹底的に突かれた。

 走者に出た3回には捕手・石原のけん制で「18年ぶりくらい」というヘッドスライディングで二塁へ帰塁。この際、右肩の筋を伸ばした。塁上でも揺さぶられ、5回0/3で6失点KO。次回登板は右肩の回復状況を見てからになるが、不安要素の払しょくという課題が残った今季初登板だった。

 ▼横浜・吉田投手コーチ 清水の左膝は大丈夫とみていた。ただ、少し(投球回数を)引っ張り過ぎたと反省している。

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2011年4月22日のニュース