「無視する」で誓った新井良「ピエロにはならない」

[ 2011年4月20日 07:05 ]

<神・巨> 延長10回2死満塁、サヨナラの輪から脱出する新井良(中央)の傍らで兄の新井貴(左から2人目)は金本に蹴りを入れられる 
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セ・リーグ 阪神3―2巨人

(4月19日 甲子園)
 阪神か新井良のサヨナラ打で3試合連続となった延長戦を制した。

 兄弟野手。昨年12月に、トレードで兄・貴浩がいる阪神の一員となった。ドラフト順位は兄の6位(98年)に対し、自身も05年大学・社会人ドラフト4巡目で中日に入団と、ともに決して高い評価ではなかった。

 それでも1メートル87、89キロの恵まれた体格は兄同様。入団時には「素質は兄より上」と評され、同じ背番号「25」を背負った。阪神移籍の際、兄はあえて「おまえのことは無視する」と言い放った。

 新井良は誓った。「ピエロにはならない」と。新井の弟、ではなく1人の選手として活躍する。ベンチで「よくやった!」と声を掛けた兄は「あのシチュエーションで良太に打席が回るとは…。きょうだけは本当によくやった」と照れながら話した。

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