斎藤、視聴率も持ってた!初登板、北海道で最高37・0%

[ 2011年4月19日 06:00 ]

チームメートとともに神戸空港に到着した日本ハム・斎藤

 日本ハム・斎藤佑樹投手(22)がプロ初登板初先発初白星を飾った17日のロッテ戦(札幌ドーム)テレビ中継が、北海道内で瞬間最高視聴率37・0%(ビデオリサーチ社調べ)を記録したことが18日、分かった。テレビ朝日系列のHTB(北海道テレビ)によれば、日本ハムのレギュラーシーズンでは同局史上最高の数字。次回登板は24日の楽天戦(ほっと神戸)の予定で、今後「サンデー登板」が続く黄金ルーキーがさらなる注目を集めながら次なる白星を目指す。

 持ってる男は、数字も持っていた。北海道エリア限定とはいえ、斎藤のデビュー戦は平均視聴率29・4%、瞬間最高視聴率37・0%という驚異的な数字に跳ね上がった。番組占拠率は実に51・5%。北海道でテレビをつけていた半数以上が斎藤の投球を見た計算だ。

 うれしいプロ初勝利から一夜明けた右腕は神戸移動のため新千歳空港に姿を見せると「あらためてうれしい」と余韻をかみしめた。前夜は祝福メール攻勢にあったというが、高視聴率については「それだけ見てくれる人がいるのはうれしいことですけど…、自分関係ないっすよ」と爽やかな笑みをこぼした。

 放送したHTBでは過去、09年日本シリーズ日本ハム―巨人の第1戦の平均視聴率が31・1%を記録したこともある。だが、今回は開幕戦でもない日曜日のデーゲーム。20%に届けば高視聴率とされる時間帯で叩き出した数字だ。試合開始直後から上がっていた視聴率は、斎藤降板直後に飛び出した糸井のダメ押し2ランで勝利が決定的となった瞬間に最高潮を迎えた。同局関係者も「日本シリーズやサッカーの代表戦並みの視聴率。注目ルーキーのデビュー戦をお茶の間に届けられて良かったです」とその注目度の高さにあらためて驚きを口にした。

 一方で、斎藤の予告先発を受けて急きょ中継を正式に決めたテレビ朝日でも、事前告知がほとんどない中で関東地区では平均視聴率7・9%(瞬間最高視聴率9・5%)を記録。同時間帯の前4週平均視聴率が6・9%だったことを考えれば、十分健闘した数字だ。

 開幕ローテーション、プロ1勝と掲げた目標を確実にクリアした。黄金ルーキーはプロの階段を一歩ずつ着実に上がっている。 

 ▼プロ野球過去の最高平均視聴率 パ・リーグは近鉄がオリックス、西武との三つ巴を制して優勝を決めた89年10月14日の近鉄―ダイエー戦(テレビ朝日)の29.5%。セ・リーグは巨人が中日との史上初の同率首位決戦を制して優勝を決めた94年10月8日の中日―巨人最終戦(フジテレビ)の48.8%。日本シリーズはヤクルトが初の日本一に輝いた78年10月22日のヤクルト―阪急第7戦(フジテレビ)の45.6%が最高。
(数字はいずれも関東地区、ビデオリサーチ社調べ)

 ☆視聴率と番組占拠率 視聴率とは、テレビ所有世帯のうち、どのぐらいの世帯がテレビ(番組)をつけていたかを示す数字。占拠率は該当する局の番組が、放送全体の視聴率に占める割合を表す。占拠率50%であれば、テレビを視聴していた世帯の半数が同番組を見ていたという目安になる。

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2011年4月19日のニュース