上原37試合ぶり四球「心の準備できてなかった」

[ 2011年4月19日 06:00 ]

ア・リーグ オリオールズ2―4インディアンス

(4月17日 クリーブランド)
 オリオールズの上原が昨年7月16日のブルージェイズ戦以来、37試合ぶりの四球を与えた。2点ビハインドの8回に登板。1死から秋信守をフルカウントから歩かせた。さらに2死からハフナーにも四球を与え、救援に回った昨季から初めてとなる1試合2四球の乱調に「急にいけと言われて、心の準備がちょっとできていなかった。寒い中で、こんなにボールが滑るとは思わなかった。自分のミス」と反省した。

 36試合連続無四球は歴代3位。その間の37回2/3も救援投手歴代5位だった。大リーグ記録も視界に入ってきた中での記録ストップ。それでも後続を抑え開幕から5試合連続無失点の右腕にバック・ショウォルター監督も「彼の制球力ならこの記録も驚かないよ」と変わらぬ信頼を口にした。

 チームは開幕ダッシュに成功しながら、7連敗で借金2。首位ヤンキースとは3ゲーム差に開いた。上位争いから脱落しないためにも、チームは序盤の正念場を迎えている。29球を投じた上原は「あすも全然、大丈夫です」と今季初の連投を志願していた。

 ≪日本では15試合連続無四球≫上原の制球力は日本時代から有名。巨人時代の02年6月25日の広島戦の2回から、同年8月10日の同戦の初回に緒方に四球を与えるまで、45回2/3連続無四球という記録を残している。試合数では抑えを務めていた07年に記録した15試合連続無四球が最長。死球を含めた日本記録は、73年に安田猛(ヤクルト)がマークした81回連続無四死球が最長となっている。

続きを表示

2011年4月19日のニュース