松井“頭脳的”V打!お見事160キロ腕討ち

[ 2011年4月18日 06:00 ]

<アスレチックス・タイガース>2回、左前打を放つ松井

ア・リーグ アスレチックス6-2タイガース

(4月16日 オークランド)
 アスレチックス・松井には160キロ右腕の変化球がイメージできていた。4回。タイガース・バーランダーの初球95マイル(約153キロ)直球を見送ると、続く79マイル(約127キロ)カーブを右翼線へとはじき返す決勝二塁打とした。

 「右方向に打球を転がしたかったので、そういう球を待っていた。カーブが甘く来た。ラッキーだった」。無死二塁。進塁打も頭に入れながら、失投を仕留めた一打を満足そうに振り返った。2回の第1打席は、ジェラルド・ペリー打撃コーチの「真ん中から外の直球を逆方向に打て」というゲームプラン通り外角直球を三塁線へと運んで左前打。前日は右方向に内野手が移動する「松井シフト」に封じられたが、この日は逆手にとって「シフトは頭には入っているけど、狙ったわけではないね。いいところに飛んでくれた」と笑った。

 ア軍先発は今季未勝利のブレーデン。キャンプイン時にゴジラ人形を手配して手厚く歓迎し「今度ヒデキがCM撮影する時は後ろで小さくていいから映りたい」と話すほどの松井信奉者でもある。だが、今季登板した2試合で松井は8打数1安打と援護できなかった。ブレーデンは左肩の張りで5回1失点で交代したものの、何とか今季初白星をプレゼントすることができた。

 本拠地で今季2勝目。連敗も2で止めた主砲は「いい攻撃が出せるように頑張りたい」。松井のバットがこれからも勝利の行方を握っている。

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2011年4月18日のニュース