新人初勝利一番乗りも!斎藤「ウイニングボール欲しい」

[ 2011年4月17日 06:00 ]

練習を終え、ボールを大事そうに握りベンチ裏に向かう日本ハム・斎藤

 17日のロッテ戦(札幌ドーム)で公式戦デビューを果たす日本ハム・斎藤佑樹投手(22)がプロ初登板のウイニングボールを狙う。「できる限りのことをして1勝目を必死に獲りにいく。ウイニングボールも欲しい」。目を輝かせて言葉に力を込めた。

 甲子園、神宮と数々の栄光を手にした右腕だが、意外にも記念球を保管しているのは昨年5月15日に東京六大学の法大戦で左翼スタンドへ運んだホームランボールだけ。3月6日、巨人とのオープン戦(札幌ドーム)では中継ぎで3回無失点。白星が転がり込むと最後を締めた谷元からウイニングボールを手渡されたが辞退。それは公式戦に全ての力を集中するためでもあった。だが、今回は違う。そのための準備も整えてきた。オープン戦、練習試合では外角中心の配球で自分の投球がどれだけ通用するかを試してきたが「いろいろな攻め方を考えたい」。ここからは遠慮することなく胸元を突く覚悟だ。

 昨年末に流行語大賞で特別賞となった「もっている」は斎藤の代名詞だ。それはプロでも変わらない。16日には巨人・沢村、西武・牧田が先発で好投も救援陣が打たれて初勝利を逃した。これでルーキー初勝利を一番乗りで達成する可能性も出てきた。早大時代の同僚である広島・福井も17日の巨人戦(マツダ)に先発するが、午後1時開始の札幌ドームより1時間遅い。これには「福井と一緒に初勝利できたらうれしい」と言いながらもニヤリと笑った。

 「(開幕戦で)ダルビッシュも負けたしプロの厳しさを見ただろうが、自分の力を出してほしい。どんな形でも抑えてほしい」と梨田監督。内容はこだわらない。期待のルーキーに期待するのは勝利の2文字だった。

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2011年4月17日のニュース