松井4タコ…通算1500勝の名将の策にはまった

[ 2011年4月17日 06:00 ]

<アスレチックス・タイガース>6回二死三塁、空振り三振に倒れる松井

MLBア・リーグ アスレチックス4―8タイガース

(4月15日 オークランド)
 アスレチックスの松井が、名将ジム・リーランド監督の策の前に敗れた。タイガース戦で4打数無安打。3度走者を置いた場面で打席が回ってきたが結果は出ず「仕方ないです」と繰り返した。

 完全に術中にはまった。初回1死満塁。松井が放った鋭い打球は中堅に抜けるかと思われたが、遊撃手に処理され併殺打。4回も目の覚めるようなライナーが同じく遊撃の正面を突いた。データから二塁ベース寄りに守らせた敵将の作戦勝ちで、当のサンティアゴは「ヒデキ用の守備位置。リポート通り」としてやったりの表情だ。

 また、セオリーでは左の中継ぎ投入も考えられた6回2死三塁では、リーランド監督は将来を見据えて先発ポーセロを続投。マウンドに出向いてゲキを飛ばした指揮官は、空振り三振の結果に「自信を持たせたかった。よく耐えた」。自身の大リーグ史上19人目の通算1500勝より、若手右腕の松井封じを喜んだ。

 今季を象徴する展開で追加点が奪えないア軍は、9回に同点に追いつかれると延長10回に3失策を犯し連敗。湿った打線に加え、チーム失策数は両リーグワーストの16と波に乗れず、松井も「あした頑張るだけ」と言葉少なだった。

 ▼タイガース・ポーセロ 松井は誰だって対戦したい最高級の打者。実績があるし、一発があるから凄い怖い。注意が必要だったが(6回の打席は)チェンジアップが効果的に使えた。

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2011年4月17日のニュース