残り3分…カブレラ、今季初サヨナラ弾!

[ 2011年4月16日 06:00 ]

<ソ・西>延長11回、サヨナラ本塁打を放ったカブレラ(手前42)は本塁前でナインに出迎えられる

パ・リーグ ソフトバンク3―2西武

(4月15日 ヤフーD)
 新しい延長回に入らないと定められた今季の「3時間半ルール」まであと3分。ここで劇的なサヨナラ本塁打が飛び出した。2―2の延長11回1死、ソフトバンクのカブレラは西武5番手・藤田の真ん中の変化球をとらえた瞬間、両手を高々と挙げ、確信した。

 「最後の打席だと思って、マルかバツかの大きいスイングを心掛けた」。オリックス時代の08年6月14日中日戦(京セラドーム)以来、自身6本目のサヨナラアーチ。それが本拠地での移籍1号となり、お立ち台でも興奮は収まらなかった。

 開幕3試合はわずか1安打。この日も8回には同点とした後の1死満塁の勝ち越し機で投ゴロ併殺打に倒れていたが、名誉挽回には十分過ぎる一発だった。不動の4番に据える秋山監督は「力もあるし経験もある。どんどん状態が上がってくるんじゃないか」と期待は増すばかりだ。

 東日本大震災の復興支援の義援金500万円に加え、1打点につき5万円を寄付することを発表。最高の形で最初のプレゼントを渡すことができた。「多くの支援をできるということで打点にした。目標として一つでも多く、150打点ぐらいを目指していきたい」。日本球界11年目の大砲は高らかに宣言した。

 ≪通算6本で歴代10位タイ≫カブレラのサヨナラ本塁打はオリックス時代の08年6月14日中日戦以来通算6本目。延長では初。歴代最多は清原(オ)の12本で、カブレラの6本は10位タイ。外国人ではローズ(オ)、ペタジーニ(ソ)に並ぶ最多タイ記録になった。また、所属別に見ると西武で4本、オリックス、ソフトバンクで各1本マーク。3球団以上でサヨナラ弾は広野(中、西鉄、巨)、広永(ダ、ヤ、オ)、清原(西、巨、オ)、ローズ(近、巨、オ)に次ぎ5人目だ。

 ▼ソフトバンク・内川(8回1死満塁で左前に同点打)みんなでつないだチャンス。絶対に無駄にはできないと思った。

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