メジャー生き残りへ 五十嵐、炎のWヘッダー連投

[ 2011年4月16日 06:00 ]

ロッキーズとのダブルヘッダー第2試合の7回から登板したメッツ・五十嵐

ナ・リーグ メッツ5―6ロッキーズ メッツ4―9ロッキーズ

(4月14日 ニューヨーク)
 メッツの五十嵐がダブルヘッダーで連投し、ともに1回を無失点。どちらもリードされた場面だったが「内容も結果も良かった。向こう(ロッキーズ)の打線が当たっている中で、どうやったら抑えられるかと自分で考えて、ベストを尽くせた」と納得の表情を浮かべた。

 第1試合は3―6の9回に登場し、2死走者なしから四球で走者を出した。フルカウントからの落ちる球にバットが回ったようにも見え、右腕はスイングをアピール。ボールの判定は覆らず、メッツファンのブーイングが球場内を包む中、後続を断った。

 第2試合では、4点を追う7回に出番が回ってきた。「今はフィジカルが安定している。肩も肘も何ともない。失投もないと言っていい」と好調を自覚する。ダブルヘッダーでの連投は自身初、メジャーの日本人投手では07年5月16日のタイガース戦でのレッドソックス・岡島以来となった。

 11日にメジャー昇格して、3試合連続無失点。それでも試合後の表情に浮かれた様子がないのは、置かれた状況を理解しているから。「僕なんかは、すぐに(マイナーに)落とされる立場」。愚直にアピールを続けることが、メジャー生き残りへの道だ。

 ▽日本投手の1日2登板 五十嵐で6人目。99年9月14日の長谷川(エンゼルス)が最初で、以降は02年6月24日の伊良部(レンジャーズ)、04年5月1日の高津(ホワイトソックス)、同年5月19日の大塚(パドレス)、07年5月17日の岡島(レッドソックス)が経験。長谷川は1試合目にセーブ、2試合目は勝利投手に。大塚は2試合ともにホールド、岡島は1試合目にホールド、2試合目にセーブを挙げた。

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2011年4月16日のニュース